もう二度と鳴らない携帯

もう鳴るはずもない先生だけの
メール着信音が鳴るのを待っていたんだ。

来ないことは理解している。

そして

先生がもう新しい生徒たちと向き合っているのも知っている。

貴方とのメールも消せないから
ロックをかけた。

私しか知らない番号でロックをして
見る勇気が・・・。

いつか

「こんな迷惑な恋をしたんだ」

と笑えるようになるその日まで

メールを見ないように
アドレスを見ないようにしていたんだ。

消せないから
せめて
それだけはしないといけない。



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