究極のメソード
渡辺は立ち上がり
息せき切って死神に問う。

「どこへ行くんだ?
一体どこへ何をしに行くんだ?」


渡辺の必死の問いに
死神は無言の微笑で答える。


そして渡辺に向き直り
最後の一言を渡辺に吐いた。

「Kくんを私の世界にご招待するんですよ。

ふふふ…

苦しみと狂気に満ちた私の世界へとね」


2人はドアの向こうに消えていった。

1人残された渡辺は考える。
死神の世界とはどういうことだろうか?

いくら考えても分からない。

とにかく
この監禁されている状況から


抜け出すことが先決だろう。


そう考えた渡辺は静かにイスに座り
脱出へのカギを奪取する方法を


考え始めた。


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