fated
桜の花びらが、風と共に流れる季節。

いつもは寝起きが悪い私だけど、今日は清々しく起きれた。




「莉世おはよ!」

「…おはよ。」



テーブルに朝食を並べているお母さん。

仕事のしすぎだろうか、少し疲れた顔をしている。





水樹莉世、今日から高2。
性格は自由奔放、マイペース…と誰かが言っていた気がする。
お母さんと二人暮らしの私にはお父さんがいない。

詳しいことは知らないけど、突然いなくなったらしい。



だからここまで女手一つで育ててくれたお母さんには感謝している。



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