あなたが私にできる事
私と和希は縁側に座って久志を待つことにした。
「恵梨香が幸せそうでよかった。」
和希は遠い目をしていた。
「和希。ありがとね。いろいろ。」
「だけど俺は恵梨香に何もしてやれなかったから。」
悔しそうに俯く。
「そんなことない!私、和希に会えてよかった。私にとって和希は今も大切な人だから。」
彼は驚いたように私を見る。
相変わらず窮屈そうな黒縁のメガネ。
「和希は私の初恋の人だよ!」
一瞬その目を瞬かせると嬉しそうに笑った。
「俺も恵梨香が初恋だよ。」
私たちは声を出して笑った。