神楽幻想奇話〜鵺の巻〜
「ほう、初めて見る顔だな?小僧、名を名乗れ。」
月読は右手を細い腰に当てて透に言った。
「俺の名は神楽 透だ。」
「そうか、それにしてもお前は変わってるな…。
妖憑き…しかも複数体か。」
月読は透をじっと見つめて言った。
「分かるのか?!」
透はいきなり当てられたのが初めてだったので、かなり驚いた。
「ふっ、ワシを誰だと思ってる…。
…おお!まだ言って無かったな!!
ワシの名は月読。1000年以上生きとる猫又だ。」
自らを猫又だと胸を張って言った月読に、透は質問をした。
「猫又になると巫女服になるのか?それとも趣味か?」
その質問に気分を害された月読は耳をピコピコ動かしながら答えた。
「ワシは古くから出雲の神宮司の元に飼われてた猫でな、妖になってからも手伝いをしてたんだ。
その長い時の中で、人間と修行を共にし、退魔士とは違う力で破魔を行うことができるようになったのだ。
だから服はこれが一番しっくりくる。」
「そうか、なかなか変わった生い立ちだな。同じ仲間の妖を退治するのは何も感じないのか?」
透の質問に対して月読は面倒くさいと言わんばかりに、深いため息をついた。
月読は右手を細い腰に当てて透に言った。
「俺の名は神楽 透だ。」
「そうか、それにしてもお前は変わってるな…。
妖憑き…しかも複数体か。」
月読は透をじっと見つめて言った。
「分かるのか?!」
透はいきなり当てられたのが初めてだったので、かなり驚いた。
「ふっ、ワシを誰だと思ってる…。
…おお!まだ言って無かったな!!
ワシの名は月読。1000年以上生きとる猫又だ。」
自らを猫又だと胸を張って言った月読に、透は質問をした。
「猫又になると巫女服になるのか?それとも趣味か?」
その質問に気分を害された月読は耳をピコピコ動かしながら答えた。
「ワシは古くから出雲の神宮司の元に飼われてた猫でな、妖になってからも手伝いをしてたんだ。
その長い時の中で、人間と修行を共にし、退魔士とは違う力で破魔を行うことができるようになったのだ。
だから服はこれが一番しっくりくる。」
「そうか、なかなか変わった生い立ちだな。同じ仲間の妖を退治するのは何も感じないのか?」
透の質問に対して月読は面倒くさいと言わんばかりに、深いため息をついた。