神楽幻想奇話〜鵺の巻〜
「さて、お兄ちゃん達行っちゃったねぇ。」


彩音は少しつまらなさそうに呟いた。


「そうね。でも月姉に任せておけば大丈夫よ。」


「しーちゃん何しようかぁ?暇になっちゃったねぇ。」

忍はリュックに水筒を直して立ち上がった。



「とりあえず荷物を置いてから散歩でもしよっか?天気もいいし。」


「散歩!?行く行く!」

彩音は目を輝かせて立ち上がった。


「まだご飯まで時間あるし、お弁当だから用意も要らないしね!いこっ彩音。」

忍はそう言って彩音の手を引いて建物へ向かった。
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