神楽幻想奇話〜鵺の巻〜
嬉しそうに耳をピコピコさせている月読に、透は話しかけた。


「なぁ月読、妖の記憶と感覚から大体のコツは掴めたけど、どんな訓練をしていけばいいんだ?」

透の問いかけに、ご飯粒を付けたまま月読は答えた。

「そうだな小僧、午後は1つずつ引き出していけるような訓練をする予定だ。任せておけ。」


「…ああ、いきなりさっきみたいなのは勘弁してくれよ…?」

透はアザになってる胸の傷を撫でながら言った。

月読は眉毛を上げて透に言った。

「馬鹿者!あの程度で泣き言を言うな!ワシと多少はやり合えるようになるまで帰さんからな、覚悟しておれ!」


透は思わず箸を落としてア然とした。

「なにをフぬけた顔しとる!早く食ってしまえ!ワシの修行を受けれるなんて光栄に思えよ?にゃっはっは!」

その様子を見て忍ぶがボソッと呟いた。


「諦めなさい、ご愁傷様…。」
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