神楽幻想奇話〜鵺の巻〜
鵺は幹矢の表情を見て目を細めた。
(こちらへやってくる二匹の鬼…凶祓いの不動…少しやっかいだ。)と、次の手を考えていたのだ。


幹矢は扇子をゆっくりと回転させると、鴉天狗との戦いの際に姿を見せた極楽蝶が現れ、ヒラヒラと予測できない飛び方で鵺に迫った!


しかし蝶達は鵺の元に辿り着く前に、横から吹き荒れた吹雪によって爆砕した!


「…これ以上旦那様に手を出す者は私が許さない…。」


横から現れたのは雪女の刹那だった!


その姿を見た沙綺は、自分が彼女の冷たい口づけで凍り付いたのを思い出した。


「お前は…!?チッ!この間世話になったな!」


叫び声に反応して刹那は沙綺の方へ目だけ動かして「生きてたのね…。」と、小さく呟いた。
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