君の心
「楽しかった〜…って、フレアのことすっかり忘れてた!絶対怒られるなぁ…。」



ライはめんどくせぇと言いながら、髪をクシャクシャっとした。



「フレア………まさか、知り合いの魔女って、あの悪魔なのか?!」



さっきまで、楽しそうにはしゃいでいた無垢な笑顔は消え、鋭い目つきでライとレットを睨みつけた。



子供とは思えないほどの威圧感と、険悪なムードが漂い、思わず二人は息を飲んだ。



「お前、昔に何があったか分かんねえけど、フレアはそんな悪いやつじゃない。同一人物とも限らないだろ!な?」



「ごめん。君達は何も悪くないし、寧ろ感謝してる。今日、本当に楽しかったんだ…ありがとう。」



ちょっと俯いて、かすかに見えるリンの頬はほんのり赤かった。
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