憂鬱girl
視線が思い切り交錯して、心臓が跳ね上がりそうな程動揺した。
季節的に暑くなんてないのに、汗が出そうな程熱いのは何でだろ。
天咲秋人はあたしを真っ直ぐ見つめてから、また、ほら、愛しそうに目を細める。形良い口角がクッと上がるその一部始終に目が離せなくて、あたしの心臓の音、うるさくて仕方ない。
「顔、真っ赤」
天咲秋人はそれはそれは優しく微笑んで、悪戯な口元は簡単にまたあたしの体温を上げてしまう。
「…何度でも言ってやる」
「え?」
「好きだ。おまえが好きだ。滅茶苦茶にしてやりたいくらい惚れてる」
射抜く様な甘い瞳と、包むみたいな優しい声が、情熱的な愛の言葉を囁いて、あたしはただ、倒れてしまいそうな熱に目眩がした。
あたしの憂鬱はまだ始まったばかり。
Fin
