憂鬱girl
「とにかく、…学校行きます」
あたしは目線を伏せたまま、背中を向けて一刻も早くこの空気から抜け出したいと願っている。
あれは、聞き間違い、もしくはこの人の言い間違いだと言い聞かせながら。
だって、あたしの事、好きだなんて要素感じないし、妹みたいに、悪くいえばペットみたいな感覚で接してるし。だから、あたしだって、今まで意識しないように、最大限にガードを築いてきたわけで、
「おい」
あんな微妙な一言に、
「日和」
呆気なく崩される程、甘かったなんて、思いたくないし、
「こっち向け」
低い声と同時にあたしは息をつく間もなく、掴まれた腕にグイッと引かれてまた天咲秋人に向かい合わされた。