美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~
玄関のドアを開けると、白い息を吐く江利子が立っていた。

「江利子、お前何やってんだよ、こんな時間に…それに今夜はスゲー寒いだろ。」


「ごめんね、遅くに。

これ…差し入れ。」

そう言って、俺の前にコンビニの白いビニール袋を差し出した。


「え、差し入れ?」

袋を覗くと、アンまんと肉まんが入っていて、もう一つの袋には、俺がいつも買っているお茶が入っていた。


「江利子…。」


「あたしにはさ、こんな事しか出来ないからさ。」


寒いのか、照れているのか頬が赤くなっていた。



< 443 / 445 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop