戦乙女と100の物語
初めてのときと同じように、頭や耳がピリピリし身体も熱くなった。
ー大丈夫よ。
いつか慣れるわ。
ハールアはそう言うけれど、いつかっていつなんだろう…
ピリピリが治まり、あたしはゆっくりと目を開けた。
『ユウリ、凄いね!』
ルーナはあたしのフワフワがついた耳を、珍しそうに突っついた。
『くすぐったいよルーナ』
『あっ、ごめん。
でも、ホントにハチなんだね。触覚まであるじゃん!』
ルーナだってそうだよ…
ルーナの姿は、白いうさ耳と尻尾が生えている。
バニーガールが着るような真っ黒のワンピースは、ルーナの大人っぽさを引き出していた。
『ルーナのほうがかっこいい』
あたしの姿は、どちらかというと子どもっぽかった。
大きな触覚にフワフワのついた耳。
首もとにフワフワがついた黄色と黒のワンピースは、いかにもハチらしい。
『ユウリのだって可愛いよ』
『そうかなぁ…』
あたしはワンピースの裾をぴらぴらいじくっていた。

