天然100%


「じゃあね」

「うん、またね」


由梨に手を振って
美鈴を見ると震えてた。


「美鈴!?どうしたの!?」

「あたしどうすればいいの?」

「え・・・?」

「だって!あたしのせいだもん!」

「美鈴・・・」


あたしは涙ぐむ美鈴を
しっかりと抱きしめた。


「様子見に行ってみよう」

「え?でもバレたら・・・」

「バレないようにこっそりね」

「・・・うん!分かった」


あたしと美鈴は遊斗と啓介の
居場所を探すことにした。


「先生ー」

「はい?」


朝食を食べてる優しそうな
女の先生に聞いてみることにした。


「どうしたの?宮村さん」


美鈴はあたしの後ろに立ってる。


「落とし物なんですけどー・・・」

「まぁ、誰のかしら?」

「たぶん遊斗くんのです」

「じゃあ先生が届けておくからちょうだい」

「あたし自分で届けますよ?」


あたしはニッコリと
笑顔でそう言った。

あたしの口からどんどん出てくる
嘘に美鈴はビックリしてた。

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