天然100%


「あらそぉ?」


先生は朝食食べてる途中だから
自分で行くのはめんどくさがるはず。


「それで遊斗くんはなにを落としたの?」


ギクッ

あたしは返事に困って
美鈴をチラッと見た。


「先生には言えないものですよ」


美鈴はニコッと笑ってそう言った。

先生はなにを想像したのか
顔を赤くしてうつむいた。


「そ、そう。遊斗くんは医務室よ」

「そうですか。ありがとうございます」


あたしと美鈴はお礼を言って
バイキング会場を早歩きで出た。


「美鈴ナイス!」

「まぁねー」

「啓介もそこにいるのかな?」

「うん・・・?」


美鈴が不思議そうに首をかしげた。


「どうかしたの?」

「美姫は啓介って呼んでたっけ?」

「え・・・あっ」


あたしはハッとした。

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