天然100%


「なんか流れで・・・」

「そっか」


美鈴は納得したように頷いた。


「てか美鈴はなんて呼んでるの?」

「今は松崎。昔は啓介だったけど」

「付き合ってたとき?」

「うん」


美鈴はあたしに話しかけたときは
松崎と話せて羨ましいとか言ってた。

今考えたら美鈴は啓介と
話そうと思えば普通に話せるはず。

なんであんなこと言ったんだろ?


「どうしたの?美姫」

「えっと・・・」


あたしは美鈴に疑問を言った。

美鈴は恥ずかしそうな顔をした。


「あたしのせいだと思ったの」

「え?なにが?」

「松崎が同い年の女と話さないのが」

「あ・・・」

「だから普通に話してる美姫を見て思わず」

「そうだったんだー・・・」


あたしが複雑な顔で頷いてたら
美鈴が楽しそうに笑いだした。

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