天然100%
「美姫だって遊斗のこと好きなんだよ」
啓介はそう言った。
えぇー!?
なに本人に言ってんのー!?
「へ?」
思ってたとおり遊斗は
あたしの気持ちに気づいてなかった。
「美姫と付き合う気はねーのかよ」
「だから!俺が好きなのは美鈴っ・・・」
遊斗が喋るのをやめた。
「遊斗?」
「お前・・・美姫ちゃんのこと好きなの?」
「あぁ?」
啓介の不機嫌そうな声が聞こえた。
啓介があたしのこと好き!?
遊斗ってばなに言ってんの!?
「だから美姫ちゃんを好きなやつと付き合わせようって思ったのか?」
「うるせーよっ」
啓介の声は鋭かった。
遊斗はそれでひるまない。