神様のきまぐれ
交代で写真をとって
騒いでいたら、
志央がメイクにやってきた。

「あ!志央!
いいところに来た。
写真とって。お願い!」

って、ヘアメイクさんが
拝むようにデジカメを渡す。

「俺も入る!あとで撮ってね。
・・・て、普通アーティストに
シャッター頼むか?!しかし?」

志央はいいながら、
シャッターをきって、
手に返す。

「ねえ、俺とヒナコ、
二人で写して。」

何だかライブ前に
盛り上がりだして、
メイク室は大騒ぎになる。

元田さんも加わって、
メイク室が一気に
お祭り状態が広がる。

外国の血が入っているせいか?
志央と元田さんは、
盛り上がり上手だ。

「あー。テンションあがったな!
このまま行きたいな。」

志央がいう。

「ああ、サイコー!
今日は期待できる!」

元田さんも、そういってから、
何かに気付いたふうに
言葉を続けた。

「あれ?
日向、来なかった?
先に楽屋でたと思ったけど。」

「ヒナコ、見て来て。
コウジさんの部屋。」

「はい。」

志央に言われ、
メイク室を後にした。


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