美湖 夜空を見上げてごらん?【月】
「だーからごめんてば・・・。」
「心がこもってない!!心が!!」
もー・・・別に男の子が来るからっておしゃれしなくてもいいじゃん。
「ごめんって・・・ほらあそこのとこで服買ってやるから。」
私が指をさしたのは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ちょっ・・・ミー!!あそこ『スカッシュ』専門店だって!!」
スカッシュ:ブランド。
 すると心が言った。
「いーのー!!美湖の家はお金持ちなんだから!!」


「男の子、もうすぐで来るって!!」
南波からのメール。
「ちょっとー・・・早く選んだら?もうすぐ来るってよ。」
私が心に言う。心はさっきは偉そうな口をたたいていたのにはいったら
「ほんとにいいの?ブランドだよ?」
とか言い出した。

「もー・・・私が選ぶよ?」
そう言って心に選んだ服はキャミの段フリ式のロングワンピ。その上からジーパン生地のジャケット。靴は心が選んだヒールが高い靴。
 合計5万8千円。
一応、10万入れてきたから大丈夫だけど、店員さんは、びっくりしていた。
そりゃそうだと私は思っていた。
 中学三年生が5万8千円も財布から出すか?普通。



「はぁ~・・・おいしかった!!」
南波が言う。
「ねえ~・・・南波ってさぁ~・・・ハヤト君狙いでしょ?」
ハヤト:竹内ハヤト。  今日のメンバーの1人だ。
「え・・・うん。だってやさしいしかっこいいし・・・。」
まあ・・・つまり南波のタイプにぴったりだ。
「そういう心はどうなのよ!!」
「・・・私は・・・ケン君かな・・・。」
ケン:儘原ケン   こちらもメンバーの1人。

< 7 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop