【短編】ギター少女とヘビースモーカー
だんだん、人が集まってきてることに気づく
でもお構い無しに、好き勝手に歌いまくった
「サッちゃんって、歌のときかなーりギャップあるよね~」
わー恥ずかしい やめてくれ~
私は歌うとき、普段より声が高くなる
最初は嫌だったけど、てか、初めはボーカルをやることになるなんて思わなかったけど
仲いい人らで集まったら、歌う人いなくて、しょーがなしで
だけど今は、自分の声がどんな風に聞こえるかなんて気にしてない
一緒にやってるみんなに迷惑にならない程度に、自分が気持ちよくなるよーに歌ってる
「はぁ…やっぱバンドっていい…」
ボソッとつぶやいた私に、みんなもウンウンとうなづいた
やっぱ、バンドは楽しい
嫌だったこととか、頭に渦巻いてるモヤモヤを、一気に晴らすことができる
先生いたら、もっと楽しいかもしれない
断られるかもしれないけど、誘ってみるだけ、誘ってみよーかな