Kissシリーズ・「真面目なキス」
「じゃあアンタはあたしのこと、全然理解していないの?」

「そっそんなことはないっ!」

「なら、ちょーど良いぐらいで」

ニッコリ笑うと、再びムッツリされた。

「結婚は良いんだけどさぁ、とりあえず、あたしの大学受験が上手くいってからね」

今日も彼の部屋で勉強会。

色気の無いったら…。

でもこういう付き合い、キライじゃない。

「そっそうだな。とりあえず、お前が大学を合格してからの話にしよう」

そう言って参考書に目を通す彼。

学年で5番以内に必ず入る彼は、すでに推薦で入ることを決めた。

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