おばかに恋する性悪王子


「ほら、席つけよー」





先生が入ってきたので、あたしたちは別れて席についた。






「おい、留茅!」


隣から声がする。 でも、無視!!




「留茅っ!!!」





無視!!!





「あぁあ〜、せっかく留茅に昨日あった宿題の答えのノートを写させてあげようと思ったのになぁ〜?」





ん?………宿題??
忘れてた!!!




ちなみに、准をあたしが無視していることには理由がある。


だって、昨日の夕方、あたしの大切に取っておいたプリンを食べたんだよ!!



ちゃんと名前書いといたのに…





だから、あたしは怒って、今日の朝ご飯とお弁当、自分のしか作らずに寮を出てったし…



准は料理がすごく苦手だから、あたしが料理をボイコットしたら困るだろうな?……でも、あたしは准が反省して謝って来るまで許さないよ?




…というか、宿題!!


どうしよー、沙菜に見せてもらおうかな?
……うん、そうしよう!




「いいもん。沙菜にみしてもらうから!」





あたしはおもいっきり反抗した。






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