おばかに恋する性悪王子


「おまえな、馬鹿だろ!!」

俺は捲し立てる。


「馬鹿じゃないし!!別にいいじゃん、個人の勝手なんだからっ!!」


個人の勝手とか。
ふざけんなよ。


「うっせー。ダメなもんはダメだっつってんだ!!」



おまえの身が危険だろ!!
そんな俺の心配をよそに、留茅は怒るように言う。



「なんでそんなことまで准の言う通りにしなきゃなんないのさっ!!」


准は少し戸惑った。
でも、ここって告白するチャンスなんじゃねーか!?

俺はすぐさま告白した…つもりだった。


「おまえは俺のもんなんだから、黙って俺の言うこときいてやがれっ!!」



てな。





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