咲いても、枯れても1~サクラ色~




『帰ったら聞くからな』



『へ?』





聞く?何を?



分からなくて、眉を歪める。




そんな私を見て、拓は楽しげにケラケラと笑った。





『今日のこと。さくらが何をしてたのか、全部聞くからな』




『ええ?!』




『全部話すまで、寝かせないからな』






意地悪く言う拓も、好きだと思う。




そう言ってくれることが、たまらなく嬉しい。





けれど時々見てる、拓の意地悪な本性には、呆れてしまう。




可愛らしいけれど、たまに無茶を言うから。





『……バカね』




そう言って、共にケラケラ笑って歩く道。




桜が舞い散る、道。





眩しい程に、キラキラ瞬いている。




恋って、幸せね。





ただそう思いながら、手を繋いで歩いて行った。




私たちの家。





─────西条家、に。




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