咲いても、枯れても1~サクラ色~



『…すみ、白純美?!』



私と恵は、なんと同じクラスになった。

おかげで、不安が少しなくなった。




『あ、何?』


『何?って…初日からぼーっとしすぎだよ?!』


『そ、そう?ごめん』




恵は、はあ、とため息をついてからまた口を開いた。


『約束、忘れたの?』


『え…』


この「約束」とは、中学のときに二人でしたもの。



「高校行ったら、彼氏つくって一緒にデートしよう」



二人共、長く続いた恋なんてしたことが無かった。

だから、高校に入ってすぐに彼氏をつくってダブルデートをするのが二人の夢だった。



『そんなんじゃ、男寄って来ないよ~?約束破る気?』



恵が冗談なのはわかってるけど、本当にこんな女には男なんか近づかないと思う。


まあ、この学年でつくる気ないからいいんだけど。
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