初恋ドロップ
「一気に色々聞くなよな」
髪の毛をクシャクシャ
掻きながら答えるのが
めんどくせえ、
と深いため息をついた
「あっごめん。でも何でいるの?危ないじゃん」
はあ―っ
浅野君は、
また深いため息をついた
「あのさ―
俺一応、男なんだけど?」
「知ってるよ?」
「んで!お前は一応女だろ?」
「一応は余計だけど、知ってるよ」
だんだん浅野君の顔が
ひきつってきたのは
気のせいかな?
目がピクピクしてる。
「だから!人の心配しないで自分の心配しろっていってんだよ!!!」
浅野君はせきをきった
ように喋りはじめた。