初恋ドロップ



軽く触れ合うくらいのキス


だけど、私には甘すぎて
溶けちゃいそうだよ




「どう?分かった?」

オレンジ色の光を浴びながら少し照れて笑う浅野君



―好きだよ
大好きだよ・・・



顔が火照って、頭がぼぉ―っとしてなんにも考えられない・・・



「あれ?足りなかった?」


少し悪戯っぽく笑って人差し指で私の唇に優しく触れる


唇をなぞる浅野君の
人差し指に私の涙がつたう


「っ私のことす・・き・?」

多分、私はおかしく
なっちゃったんだ

こんなこと言うなんて
絶対魔法にかかってるの


私、浅野君が


―好きだよ・・・

「好きだよ」



浅野君と私の心の声が
重なった



< 131 / 333 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop