初恋ドロップ
軽く触れ合うくらいのキス
だけど、私には甘すぎて
溶けちゃいそうだよ
「どう?分かった?」
オレンジ色の光を浴びながら少し照れて笑う浅野君
―好きだよ
大好きだよ・・・
顔が火照って、頭がぼぉ―っとしてなんにも考えられない・・・
「あれ?足りなかった?」
少し悪戯っぽく笑って人差し指で私の唇に優しく触れる
唇をなぞる浅野君の
人差し指に私の涙がつたう
「っ私のことす・・き・?」
多分、私はおかしく
なっちゃったんだ
こんなこと言うなんて
絶対魔法にかかってるの
私、浅野君が
―好きだよ・・・
「好きだよ」
浅野君と私の心の声が
重なった