初恋ドロップ




ー昼休み


冬の屋上

私達は冬になっても屋上に来るのをやめなかった。

もう、屋上に来るのが習慣になっている。


「さすがに冬はキツいなー」

浅野君は白い息を吐きながら手を口元に運んだ。


「本当っさむいー浅野君っ風邪ひいちゃうから中はいろう!」


冷たい風が
肌に刺さるみたいに感じる



「ー駿でいい・・・」


「えっ?!何が?」


「名前だよ」


「浅野君でしょ?」


理解力のない私に浅野君は眉を歪めだした。









< 149 / 333 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop