初恋ドロップ
ー昼休み
冬の屋上
私達は冬になっても屋上に来るのをやめなかった。
もう、屋上に来るのが習慣になっている。
「さすがに冬はキツいなー」
浅野君は白い息を吐きながら手を口元に運んだ。
「本当っさむいー浅野君っ風邪ひいちゃうから中はいろう!」
冷たい風が
肌に刺さるみたいに感じる
「ー駿でいい・・・」
「えっ?!何が?」
「名前だよ」
「浅野君でしょ?」
理解力のない私に浅野君は眉を歪めだした。