初恋ドロップ




「へいっ!!メリークリスマス!!」

店長の威勢のいい声が店内に響いた。

今日はクリスマス・・・

本当なら今頃は駿と一緒に遊園地に行って二人でジェットコースター乗って、観覧車乗って、いっぱい、いっぱい遊ぶ予定だったのに・・・



なのに実際の私は、おじさんやカップル相手にお酒やご飯を運んでいる現実がカウンターの横に置かれている鏡がリアルに映し出している。



駿にも確実に嫌われた・・・
あれからメールも電話もこない。


また、流れてきそうな涙をこらえてテーブルの上をフキンでゴシゴシこする。



仕事に集中出来るわけもなく、時間が過ぎていくのをぼーっと待っていた。





「いやあー!紗祐ちゃん!お疲れさま。本当に助かったよ!」


店長夫妻が明日から旅行に行くという理由でいつもより早めの閉店。


仲のいいことで・・・
羨ましいかぎりだよ。



時間は

ー11時50分


あと、10分でクリスマスもおわりか。





< 162 / 333 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop