初恋ドロップ
桜の花びらがヒラヒラと私たちに降り注ぐ。
桜の花びらと太陽が反射して花びらが宝石のようにキラキラ輝いている。
綺麗な栗色の髪の毛を
無造作に整えていて
鼻筋もすっと通っていて高いのが分かる
目は綺麗な二重で少し茶色い瞳がキラキラ輝いているのが私の目に一瞬で焼きついた
この人のせいなのだろうか。
いつもは散っていく桜が少し寂しく感じるのに純粋に美しく見える。
自分の置かれている状況をすっかり忘れてこの謎の男の子に見とれていた。
「あんた、すっげえ格好になってるよ。」
男の子は私に伸ばされていた男の手を抑えながら、呆れたように言った。
「え?」
その言葉の意味が分からず自分を見てみると、
初めて着た制服は自転車とぶつかった時の衝撃で ボロボロ―・・
自転車のどこかに引っ掻けたのだろう。
制服の一部が少し破けている
左足の膝は先輩から逃げてる途中にこけて、すりむいてしまっていた
少し血が出ている
ついでに髪の毛もボサボサ
逃げるので必死で自分がこんな状態になっているのに気付かなかった。