初恋ドロップ

―ある日の放課後


紗裕のことで相談がある

と風間から言われ屋上へ向かった。


「―・・浅野君」


深刻そうな風間の顔に嫌な予感がした。


「紗裕がどうかした?」


「紗裕のお母さんのことなんやけど実は―・・


紗裕のお母さん・・・紗裕を虐待してたみたいなんよ・・・」



は? 虐待?


「意味わかんねぇ。
虐待なんてされてたんなら母親に会いたいなんて思うはず・・・」


あいつはずっと待ってた。

母親が迎えに来てくれるのを。



「市原に聞いたんやけど、お母さんと過ごした幸せな記憶しか覚えてないみたいなん」


「記憶が飛んでるってことか?」



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