初恋ドロップ


「はあっはあぁ―・・」


全力疾走で学校の裏庭に忍び込んだものの 、これからどうしよ―・・

乱れた息を整えながら、これからの行動をかんがえる。


「あの男の子、一体何者だったんだろ。」


「あっそう言えば、ちゃんとお礼も言えてないや。あっ―。もう、どうしよお!」




この姿では入学式に出れるはずはない。


ずっと、ずっと小さな頃から憧れてた高校生活。


はじまりは、想像してたものとは天と地ほどかけ離れていた。


でも、私にはこんなところで、くよくよしている余裕なんてない。





自分を震いたたせてとりあえず保健室に向かった。





< 31 / 333 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop