初恋ドロップ
「はあっはあぁ―・・」
全力疾走で学校の裏庭に忍び込んだものの 、これからどうしよ―・・
乱れた息を整えながら、これからの行動をかんがえる。
「あの男の子、一体何者だったんだろ。」
「あっそう言えば、ちゃんとお礼も言えてないや。あっ―。もう、どうしよお!」
この姿では入学式に出れるはずはない。
ずっと、ずっと小さな頃から憧れてた高校生活。
はじまりは、想像してたものとは天と地ほどかけ離れていた。
でも、私にはこんなところで、くよくよしている余裕なんてない。
自分を震いたたせてとりあえず保健室に向かった。