初恋ドロップ
「うるせ―よっ!!!たっく、心臓に悪いだろ!」
あぐらをかいて、枕がわりにしていた鞄で崩れた髪の毛を直しながら煙たそうに私を見る。
「いつから起きてたの?///」
「大丈夫ですか?ってお前が走ってきたところから。」
なにそれ!!一番はじめからじゃない!
「ひどい!!騙すなんて!」
「人聞きの悪いこと言うなよなぁ。勝手に触りだしたのそっちだろ!」
たしかに―・・・
「ごめんなさい・・・」
「なんだ。案外、素直じゃん。」
とはにかんだ。
「別に怒ってないよ。俺も悪かったし―」
浅野君は立ち上がり鞄を肩にかけた。