彼の隣りに寝る女
内くんが家にきてくれた。私はケイちゃんのことを聞いた。

「ひな。前にファミレスで携帯チェックしたの覚えてる?」

「うん」

「その時、ケイの着信履歴見てたのに何も言わなかったでしょ?」

「・・・」

「メモリを消さない、聞かないのは僕に興味がない証拠じゃない?」

違うのに。

好きだから逆に大人げないことして嫌われるのが嫌だったのに・・・とは言えなかった。

だから

私が好きな気持ちは伝わらなかった。

「ひながお店を辞めないのだって、僕たちは付き合っるんじゃなく・・・僕は客のままじゃない?」

「でもお店に呼んでないじゃない・・・」

内くんの気持ちはわからなくもなかった。

お店やめてほしかったんだね。

でも就職先も決まらず卒業する私には辞めることはできなかった。

結局内くんとは理解しあえず

彼は去って行った。


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