ヤンキー様と秘密の恋愛♪



「生徒は教師の悪口は言わねぇだろうが!!」



的確な言い返しに、私は黙り込むしかない。



「ったく、宿題もできねぇのかよ」



私の机の上を見て、ニヤリと笑う坂上。



「わっ、悪いですか!?」



開き直ってみた。



「悪いに決まってんだろ。頭まで悪いのか?」



「なっ…!」



坂上の言葉に、教室のみんなが笑う。



「諦めなって」



皐月が笑いながら私に言った。



「でも…!」



「そうだ諦めろ」



そう言って教壇に向かう坂上。



「ムカつく…!」



私が呟いたのに反応したのか坂上が振り向いた。



ヤバ…!



「それ、無効な」



私の机を指差した。



「そんな…ヒドいっ!」



私は立ち上がった。



「ヒドくて結構」



ふっと笑って、また歩いていく。



くやしい…!!



負けた気分で椅子に座る。



「残念だったね♪」



皐月が笑った。





< 15 / 36 >

この作品をシェア

pagetop