ヤンキー様と秘密の恋愛♪
皐月の顔を覗き込む。
真っ青な皐月。
「見て、あれ」
「あれ?」
皐月の視線を辿る。
「…ヤンキーだね」
私は呟いた。
「どうする?戻る?」
皐月は私に聞いた。
「そだね、戻ろっか」
私と皐月は引き返した。
私が通う《天乃橋学園》は、生徒の半分以上がヤンキー。
だから、廊下を歩けばすぐヤンキーに当たる。
コンビニの前には、ヤンキーが溜まってるし。
「キャラメル食べたかったんだけど…仕方ないなぁ」
皐月がため息をつく。
「皐月って本当にキャラメル好きだねー」
私が言うと、皐月は目を輝かせた。
「まぁね!あの美味しさはヤバいよ♪」
ふふっと笑う皐月。
「じゃあ、今度お父さんに頼んであげよっか?」