ヤンキー様と秘密の恋愛♪
「ん?離れたくないのか?」
笑いを含んだ煉の声が、頭上から降ってくる。
「そうゆうのじゃないもん!!」
言いながらも、私は手の力を緩めなかった。
キーンコーン…
チャイムが鳴る。
「っと…もう授業だな」
煉が言う。
「うん…」
私は手を離した。
分かってるけど…
やっぱりこの瞬間は凄い寂しい。
「じゃあな、姫南」
そう言って、煉は私の頭を撫でる。
「今日…一緒に帰れる?」
毎日繰り返す会話。
休み時間の別れ際はいつもこの言葉。
一緒に帰れるって分かってるけど…
「当たり前だろ?ついでに…アイスでも食ってくか?」
煉は微笑んだ。
「やったぁ!」
私は煉の頬にキスした。
背が高い煉には、飛び上がらないとキスできない。
「じゃあな、また放課後」
「うん…またね!」