甘い蜜
そう麻理亜は疲れたように溜め息をつく。
「そうか……でも、頑張れよ?」
無理のしないくらいな。
「ん」
俺は労るように麻理亜の手を握った。手の甲を撫でながら、少しだけ位置の高い麻理亜を見る。
「………なあ、麻理亜」
「何?」
「本当に、すまなかったな……」
麻理亜をこんな目に合わせてしまって。
こんな大怪我をさせてしまって。
全て俺が片付けなきゃいけなかったのに、自分のことばかり考えて他が見えていなかった。
「………敬夜さんのせいじゃないよ」