甘い蜜
「………はぁ、」
急に力が抜けて、俺はその場に座り込んでしまう。
「敬夜さん?」
両膝を立てて座る俺と目線を合わせるように麻理亜もしゃがむ。
不思議そうに首を傾ける麻理亜を引き寄せて、抱きしめた。
「わっ」
「ちゃんと言えよ……」
あの苛立ちを返してくれ。
「言ったら意味ないって学さんが」
「あのな、俺がどれだけ………」
はあぁ、と麻理亜の頭に顎を乗せてため息をつく。
「………気にしてた?」
「………」
「………モヤモヤ、なった?」