甘い蜜



最高のプレゼントだと思う。
麻理亜の心が込められたもの。


「麻理亜」

「うん」

「ありがとう」


素直にそう言える。
昔は誕生日なんて好きじゃなくてだから自然と誕生日を認識することがなくなってしまった。こうやって誰かに言われないと気づかない。


「私こそ、ありがとう」

「?なにもしてないが」


礼を言われるようなことしたか?
すると、麻理亜は頷いた。


「生まれてきてくれて、私を愛してくれて、ありがとう」

「っ」

「来年も忘れてるだろうけど私が覚えているから」


ずっと同じ言葉を言う。


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