甘い蜜
何がいいのか……胃に優しいものがいいよな?……梅干しとか?卵とかか?
むー、と悩んでとりあえず卵粥にする事にした。容量は分かるから決めてしまえば後は楽だ。
小さな一人分の土鍋を出してコンロの上に置く。それから、腕まくりをして、俺はお粥作りに取りかかった。
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「ん……」
小さな呻き声を聞いて、俺は読んでいた本から視線をずらすと、麻理亜がゆっくりと目を開ける。
「ふぁ……」
小さな欠伸をする麻理亜に、俺は本にしおりを挟んで閉じると、傍らにある机に置いて麻理亜の側による。
「気分はどうだ?」
「敬夜さん……大分よくなった……」