甘い蜜
再び静かになった室内では、麻理亜の寝息だけが響く。
時間を確認しても昼まではまだまだ時間がある。かといって朝食には遅すぎる。
「適当に食って、お粥の準備でもしとくか……」
そう思って俺は麻理亜を起こさないように寝室を出て、冷蔵庫を開ける。冷蔵庫には丁度昨日の残りも入っていた。
それを温めて、珈琲に使うお湯を沸かしていつも通りに作る。
椅子に座って珈琲を一口。
「………あんまり美味しくないな…」
いつも麻理亜が煎れてくれているのは物凄く旨い。同じやり方のはずなのにどうしてこうも味が違うのか。
遅めの朝食を食べて、少ししてからお粥の準備を始めた。
その前に寝室を覗いたが麻理亜はよく眠っていた。
料理はよくするが、実はお粥は初めてだった。自分が風邪を引かないからだが。