甘い蜜
いきなり入ってきた液体に麻理亜はびっくりしてゴクンと喉を鳴らす。
それを確認してから、俺はゆっくりと離れた。
「っう~……」
「ちゃんと飲んだな」
「……苦い……」
顔を歪めて麻理亜は俺をにらんでくるが全く怖くない。
「なら、水飲むか?……口移しで」
「…………遠慮します……」
残念、と笑って俺は麻理亜の頭を撫で、立ち上がる。
すると、麻理亜が俺の手を取った。
「?」
「どこ、行くの」
「直しに……すぐ戻ってくる」
不安そうに見上げてくる麻理亜にすぐだからと言うが、麻理亜は手を離してくれない。