甘い蜜
それから何回も俺がちゃんといるかを確かめてからゆっくりと目を閉じていく。俺は、そんな様子に微笑みを浮かべながら麻理亜が夢の中に入るまでずっと頭を撫で続けていた。
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手に冷たさを感じて俺は目を覚ます。
「………寝てたのか」
どうやらあのまま寝てしまったらしい。ベッドを覗きこむと蛻の殻。ついでに俺の背中には寒くないように毛布がかけられていた。
「麻理亜?」
スルリと背中から落ちる毛布を拾おうとはしないで、立ち上がり寝室を出る。
リビングに行くと、いつも通りに台所に麻理亜が立っていた。