甘い蜜
個人情報だろうが。
「………たく、」
はぁ、と小さく溜め息をつくと、浮かれたようにテンションの高い母さんが、リビングに入ってきた。
「母さん、麻理亜は」
「ふふ~、完璧よ!」
にっこりと満足そうに笑う母さんは、麻理亜の名前を呼ぶ。
すると麻理亜入り口から体半分だけをひょこっと覗かせた。
「………あの、」
恥ずかしそうに顔を赤らめている麻理亜に俺はどうしたのだろうかと思う。
「大丈夫だから!!こっち来て」
手招きする母さんに麻理亜は、チラッと俺を見た後、おずおずとリビング内に足を踏み入れた。