甘い蜜
「…………っ」
入ってきたその姿を見て、俺は息を飲む。
淡い桃色の綺麗なドレスを身に纏った麻理亜。化粧もしていて、髪はアップになっている。
首からは真珠のネックレスが揺れている。
「どう?」
「流石、麗華。綺麗に仕上がってるじゃないか」
「でしょう?」
褒める親父に母さんは、胸を反らす。
俺は二人の会話を聞きながら、麻理亜から目が離せなかった。
おずおずと近付いてきた麻理亜は上目遣いで俺を見上げてくる。
「………どう?」
「………」
「敬夜さん?」
「あ、あぁ……」
少し驚いた、と俺は麻理亜に笑みを向ける。