甘い蜜
「………たの」
「は?」
「っ太ったの!!」
ヤケクソのように叫ぶ麻理亜。
俺は、予想外の言葉に思わずきょとんとしてしまう。
太った?そうは見えないが……
「スカート少しきつくなってた……」
うう、最近食べ過ぎかなぁ、と麻理亜は落ち込む。
しかし、食べ過ぎと思うくらいに食べてないし、それなりに運動もしているから太る理由がない。
「服が縮んだとか?」
「この前クリーニングに出した奴だもん………」
「…………」
………どうすればいい?
励まそうにも言葉が出て来ない。
言葉を探していると、よし決めた!と麻理亜は拳を握り締める。