甘い蜜



「ダイエットしよう」

「…………」

「野菜中心の料理に、変えよう」


よし決定、と麻理亜は、ガバッと俺を見上げた。


「敬夜さん、行こ」

「あぁ………」


頭を切り替えたのか、麻理亜はさっきとは一変、何かに燃え始めたようだ。


あんだけ落ち込んでいたくせに……女はよく分からない。


やれやれと俺は、先に玄関に行った麻理亜を追いかけたのだった。





―――――――
―――――


「あけましておめでとうございます。」


笑みを浮かべながら深々と頭を下げる麻理亜。俺もそれに習って頭を下げた。


「はい、おめでとう」

「今年もよろしくね」

「よろしくお願いします」


新年の挨拶をする。


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