甘い蜜
「あぁ……似合ってる。」
「ありがとう」
ふわっと麻理亜が笑った。その笑みに胸がぎゅうっとなる。
なんだ、ぎゅうって。何ガキみたいになっているんだ俺は。
頭を左右に振って冷静になって秀司に後2、3着選ぶように言ってから逃げるようにまた壁に戻った。
「……こんなに、良かったの」
「構わない。」
それから一時間弱で俺達は秀司の店を後にする。俺の手には秀司の店で買った服達。麻理亜は自分で持つと言ったが、女に荷物は持たせない。
「でも……」
「服はあっても困るものじゃないだろう?」