甘い蜜
周りを見渡せば女が好きそうな店が立ち並んでいる。だからここを選んだのだが。
「…………」
キョロキョロ見ていた麻理亜の視線が一点で止まる。じいっと食い入るようにみているのでそれを追うと、アクセサリー店のようだった。
わかりやすい奴。
「あそこに行きたいのか?」
「っえ?」
「じっと見てたから」
嘘は通用しないぞ。
「……なんか、気になるな、て……」
「ふーん。じゃあ行くか」
「えっ」
目を見開く麻理亜を俺は引きずってその店に入る。